日常生活の記録

おおみそか

小さい頃毎年のようにいとこが泊まりにきていた。中国地方から東北地方までやってくるいとこは、いつも着替えの服などを箱詰めで何日も前から送ってきていた。

 

年末年始を過ごす時、当時は子供は早く寝なさいって感じです何故か寝室を暗くしてテレビだけ煌々と紅白を映し出していた。それを布団に潜りながらいとこと一緒に見ていた。いとこはどんぶくを着て横になり画面を見つめている。浜崎あゆみやSPEEDなどが切ない感じの歌を歌っていた。若い人はだいたい切ない感じの歌が好きだ。わたしは流行りのポップスに疎かったのでよくわからず見ていた。だんだん悲しい気持ちになってきた。いやだいやだ。

そして紅白が終わり

無音である。

やがて

ご〜〜〜〜〜〜〜ん

 

ゆく年くる年である。

 

「さっ元朝参り行くで」

いとこが布団を抜け出し玄関から外に出る。

やっとうとうとしてきたところの私はイライラしながらもついていく。

 

寒い。とにかく寒い。暗い。神社ついても寒い。辛い。帰りたい。

 

さっさと参拝しておみくじ引いて帰って、寝た。

 

寝た…

 

辛かった……

 

この時のことを今でも覚えているからいまだに年末年始になるとどーんと切ない気持ちになって落ち込む。

 

 

もう明日は普通の火曜日として過ごそうと思う。